子どもに軽度の難聴があっても、家庭内など静かな場所での一対一の会話には異常が見られず、難聴に気づくのが遅れることや気が付いても大きな影響はないと思われそのまま放置されてしまうことがあります。このような一見問題がないと思われるお子さんでも、騒音下ではことばの聞き取りが悪くなります。小学校低学年では授業中に騒々しくなることもよくあり、このような状況下では話が聞き取れずに学習面での遅れが生じることや、授業や学校行事に積極的に参加できないなどの問題があることが分かってきました。必要に応じて補聴器の使用が望まれますが、購入費用が障害になり使用できないことがありました。
そこで兵庫県では平成25年より軽・中等度難聴児補聴器購入費等助成事業を行っています。これは難聴児の補聴器等の購入に際し県と市町が補助を行うというもので、約1/3の負担で補聴器が購入できるようになりました。対象者は①18歳以下(18歳に達する日以降の3月31日までに申請が必要)②原則両耳聴力が30dB以上で身体障害者の対象外であるなどの決まりがあり、助成内容も市町により若干の差異がありますので、詳細な助成内容、所得制限、申請方法などはお住いの市町のホームページをご確認ください。
申請には所定の診断書を指定自立支援医療機関で記載してもらう必要があります。かかりつけの耳鼻咽喉科にご確認いただくか、お住いの役所にお問い合わせください。